Perplexity、スプレッドシートやダッシュボード生成に対応した「Perplexity Labs」を発表

目次

はじめに

AI検索エンジンで注目を集めるPerplexityが新たに発表した「Perplexity Labs」の概要とその特徴、活用方法、背景にある企業戦略について理解できる。

また、AIによる自動生成ツールの最新動向と業界の競争状況についても知ることができる。

Perplexity、生成AIの新領域に挑戦 レポートやダッシュボード生成可能な「Labs」を発表

AI搭載検索エンジンとして急成長を続けるPerplexityは、5月30日、新たなサービス「Perplexity Labs」を発表した。

月額20ドルの「Perplexity Pro」プラン加入者向けに提供されるこのツールは、従来の検索機能に加え、レポート、スプレッドシート、ダッシュボード、コード生成、画像作成などの高度なタスクを10分以内に自動生成できるのが特徴である。

Perplexity LabsはWeb、iOS、Androidで利用可能であり、今後はMacおよびWindows用アプリにも対応予定だ。

Perplexityのブログによると、Labsは「高度なファイル生成やミニアプリ作成を含む複雑なタスクに対応し、個人やチームの作業効率を大幅に向上させる」とされている。

特に注目すべきは、データの構造化や数式の適用、インタラクティブなWebアプリの作成が可能である点である。

生成されたファイルはすべてタブで管理され、ダウンロードや閲覧が容易な設計となっている。

競争が激化するAI生成ツール市場でのPerplexityの戦略

Perplexityが「Labs」をリリースした同日には、AIエージェントプラットフォーム「Manus」もスライド作成ツールを発表しており、AIによるドキュメント生成分野での競争が激しさを増している状況が浮き彫りとなった。

また、PerplexityはWebブラウザ「Comet」のプレビューや、専門家向けSNS「Read.vc」の買収といった新規事業を進めており、検索事業以外への事業拡大を強化している。

昨年夏にはエンタープライズ向けの「社内ナレッジ検索」やユーザー管理機能を含むプランもリリースし、企業ニーズへの対応を加速させている。

こうした動きは、Perplexityに出資しているベンチャーキャピタルが早期の投資回収を求めている事情を反映していると考えられる。

現在、Perplexityは180億ドルの評価額で最大10億ドルの資金調達を目指して交渉中とされており、さらなる成長に向けた事業拡大の一環として「Labs」の投入が位置づけられていることは間違いない。

AI生成ツールの課題と今後の展望

一方で、AIツールはその特性上、必ずしも期待通りの成果を出すとは限らない。

Perplexity Labsも例外ではなく、実際に利用してみなければ精度や実用性は評価できない段階にある。

特に、企業利用を視野に入れた場合、セキュリティやデータ管理、誤出力リスクへの対処が今後の課題となる。

Perplexityは今後、企業向け機能の強化をさらに進めるとみられ、Labsの提供がユーザーの生産性向上にどこまで貢献できるか、引き続き注目される。

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この記事を書いた人

株式会社LINK代表。
日々、ChatGPT・Claude・Gemini・Notionなどの最新AIツールを駆使し、記事作成や業務効率化、プライベートにも積極的に活用中。
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「誰でもAIを使いこなせる時代」を目指し、有益で実践的な情報をお届けします。

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